MyBookの糸綴じフォトブック「DX 263T」を作ってみました

今年の夏に鎌倉を旅行したときに撮影した写真でフォトブックを作ってみました。今回利用したのはフォトブックの老舗「MyBook」というサービスです。

MyBookといえば「ART-HC」シリーズの無線綴じハードカバータイプのフォトブックが一番人気ですが、今回注文したのは「DX 263T」という糸綴じタイプのフォトブックです。糸綴じタイプはページ数が12、20、28ページのいずれかに限られますが、見開きが綺麗に見えるのでこちらにしました。また、B5サイズなので本棚に並べたときにすっきり収納できるのもポイントです。

それでは、注文するところから順を追ってレビューしたいと思います。

専用ソフトで注文

使っているパソコンはMacなので専用エディタソフトのMac版「MyBookEditor for Mac」をダウンロードします。以前別のMyBookを注文したときは複雑なレイアウトを組みたかったので、専用のPhotoshopのプラグインを使って注文したのですが、今回は専用ソフトから注文しました。

用意しておいた写真は100枚以上ありましたが、いろいろ考えた結果、今回は1ページに写真1枚のシンプルなレイアウトにしたかったので、表紙用に1枚＋本文用に12枚で合計13枚の写真を選びました。ソフト上のページレイアウトに写真を配置していくだけであっという間に完成します。

写真1枚あたりのファイルサイズは2MB〜3MBくらいですが、10枚くらいレイアウトしたあたりから、何度かレインボーカーソル（砂時計）が出たりしてエディタの動作が鈍くなりました。数十枚単位の写真を扱う場合は他のアプリケーションは終了してから作業した方が良さそうです。尚、使用マシンは2012年頃のMac Book Air（Core i5 / 4GB）です。

初めて使うソフトでしたが多少パソコンに慣れている人なら直感的に操作できるように設計されており、迷うことなく作業が進められます。操作に関してのマニュアルやヘルプは全く見ませんでした。

レイアウトが完成したら、そのままエディタ上から注文できます。注文が完了したら到着を待ちます。

届きました

注文してから6日後、宅配ピザのような頑丈な箱に入って届きました。

開封するとプチプチに梱包され、さらに輸送中にガタガタ動かないように箱の底面に固定されていました。このあたりの配慮はユーザ的には嬉しいですね。

表紙の印刷

MyBookのフォトブックはMINIを除いて全て半透明のブックケースに入っています。バッグに入れて持ち歩くときも表紙が傷つかないので便利です。

ブックケースはうっすら表紙が見えるくらいの透け具合です。

表紙はラミネート加工が施されていてツヤツヤの仕上がりです。本のサイズも大きめなので文庫やCDサイズのフォトブックとは迫力が違いました。完全に書店の写真集と同じクオリティです。

表表紙と裏表紙は一枚の写真を大きく印刷しています。使った写真のサイズは2144×1424pxの写真だったので少し小さいかな？と心配していましたが綺麗に印刷されていました。

本文の印刷

本文は表紙より少し光沢を抑えた半光沢のニス加工仕上げです。この花の写真はiPhone4sで撮影した3264×2448pxの画像ですが、スマホの写真を印刷したものとは思えないほど美しい仕上がりでした。

とはいえ、拡大してじっくり見るとグラデーション部分が少し粗くなっているのがわかります。このあたりはカメラのスペックの問題なので、さらに高解像度のデジタルカメラで撮影した写真を使えば、より鮮明になるかと思いますが、個人的にはこのくらいの画質で十分という感じです。

綴じ方

DXシリーズのフォトブックの一番のメリットは糸綴じであるということです。糸綴じタイプのフォトブックは樹脂で固める無線綴じタイプと違い、ページを十分に開ききることができるので1枚1枚がめくりやすく、写真を綺麗に見せることができます。

拡大してみると糸で綴じているがわかります。

見返し（表紙の裏側）はこんな感じです。安価な製本サービスの場合、この部分の接着が不十分でめくれていたりすることがありますが、さすがにそのあたりはしっかりしています。

身近なものと比べてみました

今回注文した「DX 263T」は186×263mmのB5サイズなので、週刊少年ジャンプなどの雑誌とほぼ同じくらいの大きさです。手元に雑誌がなかったので、このフォトブックを作ったMac Book Air（11インチ）と並べてみました。

ページ数は12ページなので本の厚さは5mmくらいです。とてもしっかりとしたハードカバーなので、かなりの力を加えない限り、折れ曲がる心配はありません。

ついでにソファで寝ていた猫（体重は3.4kg）と比べてみました。上から見た際の専有面積はほぼ同じくらいです。

まとめ

今回のフォトブックは、iPhoneで撮影した画像をほとんど補正なしでそのまま使って作りました。写真選びから専用ソフトのダウンロード〜注文確定までにかかった時間は2時間くらいでしたが、十分に満足にいくものができました。その気になれば週末に出かけた場所で撮影した写真も帰ってきて寝る前の数時間でフォトブックが作れそうです。

フォトブック作成というと、少し前までは写真やカメラ好きの人たちが楽しむものでしたが、スマートフォンのカメラの性能が良くなり、わざわざデジカメを使わなくてもスマホで撮影した写真でそのまま作れるようになったことで、誰でも気軽に楽しめるようになりました。

スマホで写真を撮影するのは好きだけれど、何枚かをSNSにアップして、それ以外はスマホの容量がいっぱいになったら削除するかパソコンにバックアップするだけという人は、是非一度、眠っている写真でフォトブックを作ってみてください。LINEで送受信される画像ファイルとはまったく違う写真の楽しみ方がきっと見つかると思います。

良かった点

• 書店の写真集と全く変わらない美しい印刷品質
• 糸綴じタイプなので写真が綺麗に見える
• 専用編集ソフトが操作しやすい
• 梱包などの細部まで仕事の丁寧さを感じられる

あと一歩だった点

• 専用編集ソフトの動作が少し重かった

今回の注文内容

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