銀塩写真のフォトブックが作れるおすすめのサービス

フォトブックの印刷は大きく分けるとオンデマンドプリント(印刷仕上げ)と銀塩プリント(写真仕上げ)にの二種類に分けられます。
現在、フォトブックで主流になっているのはリーズナブルに作れるオンデマンドプリントですが、銀塩プリントはオンデマンドよりも細かい表現が可能なので、さらに高画質のフォトブックを作ることが出来ます。そのため、結婚記念アルバムや卒業アルバムなど、より綺麗な写真でアルバムを作りたいという人には根強い人気があります。

オンデマンドと銀塩の印刷品質の違い

銀塩プリントのフォトブックと言われてもどんなものか想像しにくい人も多いかと思いますが、簡単にいうと写真店で現像するような写真をそのまま本にしたような仕上がりになります。

オンデマンドプリントは紙にインクをのせることで色を再現しますが、銀塩プリントは紙自体が発色する専用印画紙を使って、レーザーで色を再現します。

オンデマンド印刷した写真を拡大すると細かい点が集まって色を再現しているのがわかりますが、銀塩プリントにはそれがなく、なめらかなグラデーションで写真が描かれているのがわかります。

参照:写真仕上げをおすすめする理由|フジフイルム

しかしながら、最近ではオンデマンド印刷でも6色印刷、7色印刷といった超高精密な印刷ができる印刷機がでてきており、オンデマンド印刷であっても銀塩写真の画質にひけをとらない(あるいは銀塩写真以上の)色表現が可能なものがあります。そのため、銀塩写真の方がオンデマンドよりも高画質であるとは一概に言えません

銀塩プリントとオンデマンドプリントの価格を比べてみる

銀塩プリントは普通のオンデマンドプリントと比べて価格が高いと言われていますが実際のところはどうなのでしょうか?

ここでは各サービスから同じスペックの商品をピックアップして価格を比べてみました。

比較1:同じスペック同士で比較

vivipriの「Myデザイン SQ15」とphotobackの「ROUGH」はともに150mmの正方形サイズで、16ページ、表紙はソフトカバーのフォトブックです。こちらは銀塩タイプのvivipriの方が低価格です。

サービス
商品名 Myデザイン SQ15 ROUGH
用紙 写真印画紙 マット紙
サイズ 正方形
(150×150mm)
正方形
(150×150mm)
ページ数 16 16
表紙 ソフトカバー ソフトカバー
価格 1,810円
本体 1,700円
送料 110円
1,936円
本体 1,936円
送料 290円
納期 3日 5日

検証2:同一サービスで比較

ネットプリントジャパンの200円フォトブックは通常はオンデマンドプリントですが、オプションで「高画質写真タイプ」を選択することで写真印画紙を使ったフォトブックに変更することができます。価格は高画質写真タイプの方が300円ほど高くなります。

※2018/12/20 追記
ネットプリントジャパンは2018年11月にしまうまプリントと統合したため、本記事内で紹介しているフォトブックはサービスを終了しています。

サービス
商品名 200円ブック
高画質写真タイプ
200円ブック
用紙 写真印画紙 マット紙
サイズ 正方形
(140×140mm)
正方形
(140×140mm)
ページ数 22 22
表紙 ソフトカバー ソフトカバー
価格 637円
本体 540円
送料 97円
313円
本体 216円
送料 97円
納期 4日 4日

※2016/8/31 追記
「200円ブック」は2016年8月末をもって取り扱いを終了しました。

検証3:銀塩プリントの方が低価格なケース

フジフォトアルバムの「フォトアルバム A4タイプ」、フォトレボの「ハードカバー A4Hサイズ」、オートアルバムの「A4 縦長タイプ ハードカバー」の3商品はいずれもA4サイズ・8ページのハードカバーですが、この場合は銀塩プリントではないフォトレボが一番高い価格になっています。

サービス
商品名 フォトアルバム A4タイプ ハードカバー A4Hサイズ A4 縦長タイプ ハードカバー
用紙 写真印画紙 光沢紙 光沢紙
サイズ A4 縦長
(210×297mm)
A4 縦長
(200×286mm)
A4 縦長
(214×292mm)
ページ数 8 8 8
表紙 ハードカバー ハードカバー ハードカバー
価格 3,380円
本体 2,480円
送料 900円
4,016円
本体 3,800円
送料 216円
1,782円
本体 1,620円
送料 162円
納期 14日 3日 1日

2020/10/14 追記
オートアルバムは2020年10月13日にサービスを終了し、同社の運営する「MyBook」と統合しました。

検証まとめ:銀塩だから高いというわけではない

以上、同じスペックの商品同士を比較してみました。
ひとつのサービス内に限っての話であれば、オンデマンドよりも銀塩プリントの方が高くなりますが、複数のサービス全体で見てみれば、必ずしもそうではないと言えるでしょう。
サービス同士の組み合わせによっては、銀塩プリントの方がオンデマンドプリントよりも低価格で作れることもありますので、さらに詳しく知りたい方は、サービス比較のページで銀塩写真だけを絞り込めますのでそちらから探してみてください。

銀塩プリントとオンデマンドプリントの納期の違い

先述の価格の比較結果と同様、納期についても銀塩プリントだからといって長くなるということはなく、各社のサービス体制によるところが大きいようです。

ちなみに銀塩プリントのフォトブックで最も納期が短いのはvivipriで、注文してから最短3日での発送されます。逆に最も納期が長いのはフジフォトアルバムで、最短14日発送となります。「大急ぎで銀塩プリントのフォトブックが欲しい!」という状況もあまりないとは思いますが覚えておくと良いかもしれません。

銀塩プリントのフォトブックが作れるサービス

ネットプリントジャパン

  • 全商品でオンデマンドか銀塩プリントの選択可能。
  • 銀塩プリントを取り扱っているフォトブックサービスの中ではサイズバリエーションが豊富。
  • 最も安いもので600円台から作ることができ、高画質フォトブックの中では最もリーズナブル。
  • 一部商品はiPhone/Androidアプリから注文可能。


※2018/12/20 追記
ネットプリントジャパンは2018年11月にしまうまプリントと統合したため、本記事内で紹介しているフォトブックはサービスを終了しています。

vivipri(ビビプリ)

  • 全商品が銀塩写真フォトブック。
  • 商品数は8種類。価格は1,270円から。
  • 納期は銀塩プリントでは最短の3日〜。
  • 編集ツールの対応ブラウザがIEのみなので基本的にWindowsユーザのみ。

フジフォトアルバム

  • 全商品が銀塩写真フォトブック。
  • 商品数は6種類。価格は3,380円から。
  • 納期が少し長い(約2週間)

DPE宅配便

  • 商品数は9種類。価格は1,630円から。

イメージングゲート

  • 全商品が銀塩写真フォトブック。
  • 商品数は9種類。価格は2,570円から。